くらしにまつわる旬の話題やちょっとしたトピックをオレンジページが読者アンケートでリサーチする、「ほぼ1000人にききました」。今回は、国内在住の成人女性889人にふるさと納税について調査。これまでにふるさと納税をしたことがある人、これから利用しようと思っている人を合わせると、48.8%に。ふるさと納税をする理由は税金の軽減と、「返礼品」に魅力を感じてという声が多く、自治体や地域の特産品を知るきっかけになっている一方で、寄付金の使途については「よく知らない」という人が多くを占めていました。
【ダイジェスト】
「ふるさと納税」をしている&したい人は48.8%。継続的に寄付している人も約3割!
寄付先の決め手は、返礼品の「お得感」と「地域性」
「ふるさと納税」が自治体への興味のきっかけに。自分の町への寄付金については……⁉
「ふるさと納税」をしている&したい人は48.8%。継続的に寄付している人も約3割!
ふるさと納税を利用したことがある人は37.2%。これから利用したいと思っている人も合わせると、半数近い48.8%に上ります。また、継続的に利用している人も27.8%と約3 割いて、ふるさと納税が浸透していることが明らかに。寄付の内容を見てみると、1回あたりの寄付額は「10,000~15,000円」が46.3%で1位、年間の平均寄付回数は、2~3回が37.3%で1位でした。また、ふるさと納税を利用する理由は、1位「税金が軽減されるから」71.9%、2位「地方の特産品が手に入るから」66.1%、3位「返礼品にお得感があるから」61.3%で、返礼品に魅力を感じている人が多数いることもわかりました。
寄付先の決め手は、返礼品の「お得感」と「地域性」
寄付先選びの決め手は、1位「寄付額に対してお得感のある返礼品」51.4%、2 位「地域の特色ある返礼品」47.2%で、約半数の人が返礼品の内容で選んでいる模様。その一方で、「寄付金の使いみちに共感・賛同できる自治体」「被災地への復興支援」などは約2割、自分や両親の出身地、親戚・知人に縁のある自治体と回答した人は約1 割止まりでした。また、毎年、同じ自治体に寄付をしている人は4.0%と少数派で、ほとんどの人は寄付先を変えていることも判明。理由は、「そのつど魅力的な返礼品がある自治体を選んでいるから」87.8%がダントツ1位で、2位「そのつど共感・賛同できる寄付金の使い途の自治体を選んでいるから」21.1%と65ポイント以上の差が。やはり返礼品が寄付先選びのポイントになっているようです。
「ふるさと納税」が自治体への興味のきっかけに。自分の町への寄付金については……⁉
ふるさと納税を利用した後、「受け取った返礼品を自分でも購入したor 購入したい人」は半数以上の55.6%に。また、「寄付をした自治体を実際に訪れたor 訪れたい人」は36.6%、「寄付をした自治体に関するニュースを意識するようになった」も32.3%で、いずれも3割以上に。ふるさと納税がきっかけとなり、その地域や特産品への関心が高まった人が一定数いることがわかりました。一方、自分が住んでいる自治体がふるさと納税を募っているかを「知らない」という人は半数以上の52.5%、知っていても、「寄付金の使いみちを知らない」という人は68.4%に上りました。受けた寄付の恩恵についても、「特に感じことがない」という声が多数あり、「何にどれだけ使われているか、地域の役に立っているのか、もっと発信し共感させてほしい」(50 代・きすけ)など、自分の住んでいる自治体への寄付のその後についてもっと知りたい、という意見も散見されました。
今回のアンケートでは、「ふるさと納税」を、返礼品のお取り寄せ感覚で利用している人が多くいる一方、自分が寄付したお金や、自分の自治体への寄付金の使われ方について、「もっと知りたい」という声も多く寄せられました。今後は、寄付金の使い道をしっかり説明することも、自治体に関心を持ってもらう決め手の一つになるかもしれません。
アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数889人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2023年7月14日~7月21日
「ほぼ1000人にききました」について
読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた生活感度の高い読者が数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて、「くらしのリアル」な数字、リアルな声を集めたのが「ほぼ1000人にききました」企画です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。
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