5月30日は「ごみゼロの日」。レジ袋の有料化や、使い捨てプラ製品削減を目指した法律(通称・プラ新法)の施行など、ここ数年の世の中の変化をきっかけに、家庭のなかでも関心が高まっています。そんな「ごみ問題」について、昨年に続き、今年もオレンジページメンバーズのみなさんにアンケートを実施しました。その結果をお伝えします。

※調査期間…2023年5月19日~5月24日/調査方法…WEB調査/調査エリア…全国/調査対象…オレンジページメンバーズ(国内在住の男女)/有効回答数…1182サンプル/調査機関…株式会社オレンジページ

日本のごみの埋め立て地は、あと何年でいっぱいになると思いますか? 75%が「20年以内」と回答

正解は、23.5年 ですが、75.2%の人が「20年以内」と現実よりも短い期間を回答。危機感を持つかたが多いことが伺えました。日本国内の「ごみの埋め立て地の状況」「プラスチックの使用量」「1人あたりのごみの排出量」についての設問にも、80%以上の人が「改善しないといけない問題だ」と答えており、オレンジページメンバーズのみなさんに「ごみを減らす」意識が広く浸透していることがわかります。

※ 出典:環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度)について」より

● 約90%が「ごみ問題」を意識。 生活のなかで取り組んでいることの上位は、ごみの分別、マイバック、レジ袋、詰め替え商品の購入

実際に取り組んでいること1位の「ごみと資源をきちんと分別する」は90.5%と、昨年の調査よりも17ポイント増加しました。地域のルールになっているということもありますが、

・忙しくてもごみの分別だけはやる(60代/女性)
・紙はほぼ資源ごみとして出している。お陰で可燃ゴミが激減(40代/女性)
・プラは汚れているとリサイクルできないので、洗えるものは洗って乾かしてリサイクルに出すようにしている(30代/女性)

など、家庭でできるごみ削減の第一歩として、積極的に取り組んでいるかたも多くいました。

また、80%近くの人が「洗剤などは、詰め替えタイプを買う」「買ったものは最後まで使い切って捨てる」と答えており、それぞれ昨年より10ポイント以上増加。プラスチック削減やごみを増やさない意識が1年で浸透してきていることがわかりました。

プラスチックの代替製品の購入条件は? 「環境に配慮した企業の商品やサービスを優先して利用したい」という人は全体の1/4

さらに、買い物のときに、どのような条件が合えばプラスチックの代替製品を購入してもよいと思うかを聞いたところ、「価格と品質にこだわらず代替製品を購入する」と答えた人は1割未満。「従来品と比べて、品質も価格も同等であれば購入する」と答えた層が最も多く41.5%、次いで多かったのが「従来品と比べて、価格が同じか安ければ、多少品質が低くても購入」の22.0%と、昨年からの物価上昇なども影響しているのか、価格面にはシビアな反応が見られます。

また、環境配慮に努める企業について、どのように感じるかを聞いたところ、「意識が高いと評価できる」(55.2%)「これからの時代に必要である」(42.2%)と、好印象ではあるものの、「その企業の商品やサービスを優先して利用したい」と言う人は25.3%にとどまりました。企業の取り組みとして評価はしていても、品質向上や価格面での求めやすさなど、エシカル商品の様々な課題があり、優先的な利用にはつながっていないのかもしれません。

ごみ問題」への意識がとても高く、ごみの分別やリサイクル、マイバッグ、食品ロス削減など、日々の生活において多くのことをポジティブに取り入れているオレンジページメンバーズのみなさん。

・環境に配慮したお店や企業の商品を積極的に選ぶようにしている。子供達の未来を守ることにつながると思うと心がけるようになった(40代/女性)

という声もありましたが、「エシカルな消費行動」における関心が、今後どのように広がりを見せるのか、引き続き注目していきます。
次回以降もくらしに根づいた調査をお届けします。どうぞ、ご期待ください。