秋の深まりがゆっくりで暖かい日が続いた2023年11月上旬、オレンジページメンバーズのみなさんに「ファッション」について聞きました。「ファッションアイテムにかける金額と購入頻度」、「おしゃれに対する価値観」、注目の「サステナブルファッション」に関する調査結果をお伝えします。


ファッションアイテムの1か月あたりの購入金額は「5,000円未満」が半数以上。3年前と比べて金額が「減った」という人は40%

まずは、ファッションアイテムにかける金額、購入頻度について聞きました。

1か月にかける金額の平均は、「3,000円未満」33%、「3,000~5,000円未満」21%の順で、半数以上の人が「5,000円未満」という結果に。購入頻度は、「2~3か月に1回」が最多の30%、次いで、「半年に1回」の27%

3年前と比べて購入金額に変化はあるかという質問には、「変わらない」が最多の48%。金額が「減った」と答えた人(「やや減った」「減った」の合計)は40%で、「増えた」と答えた人(「増えた」「やや増えた」の合計)の12%よりも28ポイント高くなっています。物価高の影響は小さくなく、

  • ファッションに使えるお金が減ったので常に物欲と戦っています。できるだけコスパよく、長く使えるアイテムを買いたい(30代・専業主婦)
  • 価格を気にして持っている服が入れ替わらず、古いデザインばかりになってしまっている(30代・専業主婦)
  • 欲しいものが買える価格帯にない(60代/専業主婦)

というコメントも。


おしゃれに対する価値観は、「流行」よりも「自分に似合うものを選びたい」。好きなブランドはユニクロが1位

続いて、ファッションやおしゃれに対する価値観について聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」と答えた人が最も多かったのは、「自分に似合うものを選びたい」で92%。ただ、年齢とともに体型が変化するなどして、今の自分に何が似合うのかがわからないという声も。実際の自由回答でも

  • 40 代になり、何が似合うのか分からなくなっている(40代/フルタイム勤務)
  • だんだん似合わないものが増えた気がする(50代/専業主婦)
  • 今まで持っている服が似合わなくなってきたので購入したいが、何が似合うか分からないので無難なものしか買えない(50代/フルタイム勤務)

といったお悩みの声が多く寄せられました。

また、「好きなファッションブランド」について自由記述で聞いたところ、ユニクロ、GU、しまむらの順で、店舗数も多く買いやすい価格帯のファストファッションブランドに人気が集まりました。「ファッションにあまりお金をかけたくない」に「そう思う」と答えた人は58%、「ファストファッションを積極的に取り入れたい」(同上)は42%となっています。


「サステナブルファッション」という言葉を 知っている人は約2割 。知らなくても、暮らしの工夫が「サステナブルファッション」につながっている…?

最後に、ファッションの分野での持続可能な社会を目指す「サステナブルファッション」の取り組みについて聞きました。

「サステナブルファッション」という言葉を「知っている」という人は22%、「サステナブルファッション」に「関心がある」と答えた人(「とても関心がある」「やや関心がある」の合計)は45%という結果に。

一方で、「ファッションアイテムを購入するときに重視すること」を聞いたところ、「価格」「自分の好み・自分らしさ」「着心地」の順に割合が高く、「サステナブルファッション」に関連する「環境・人・社会に配慮した製法や素材か」「リサイクルのしやすさ」をあげた人は5%以下にとどまりました。「ファッションやおしゃれに対する価値観」の設問では、「環境や人・社会にやさしい商品を選びたい」に50%の人が「そう思う」「ややそう思う」と答えていましたが、実際の消費行動にまでつながっている人は、まだ多くないのかもしれません。

暮らしのなかでできる「サステナブルファッション」の取り組みについて、日常的に意識しているかを聞いたところ、「衝動買いをしない」「洗濯の工夫で、服を長持ちさせる」「リサイクル回収に出す」は、半数以上の人が「意識している」(「かなり意識している」「やや意識している」の合計)と回答。また、「古着・中古の活用」を「意識している」(同上)と答えた人が41%いるのに対し、「シェアリング・レンタルの活用」は「意識している」(同上)と答えた人は8%と低く、これらのサービスがまだまだ浸透していないことがわかりました。


そのほか、あなたが実践している「サステナブルファッション」につながる暮らしのなかの工夫について自由回答で聞いたところ、次のようなコメントがあがりました。

  • 洗濯表示に従って、ニットなどは洗剤にも気をつけて長持ちするよう洗っています(40代/専業主婦)
  • キレイな物はフリマアプリで売却。古いタオルは必ず雑巾に。古くなった服はリサイクルステーションに持っていく(60代/専業主婦)
  • 子どもの着た服は、着込んでいない限り、他の誰かに使ってもらいたい。子どもの成長は速いので、あっという間に着られなくなってもったいないので(40代/パート・アルバイト)
  • 私が着ていた服で、娘の好みに合う服があった場合、リメイクして子どもに着てもらっている(30代/自営業・フリーランス)

暮らしの工夫を積極的に取り入れるかたが多いオレンジページメンバーズのみなさん。ふだんからやっていることが、「サステナブルファッション」につながっていた、という結果も見てとれました。


「ファッション・おしゃれについて」その他の調査項目
■ ファッションやおしゃれすることに対する興味・関心
■ 流行のファッションへの関心
■ ファッションアイテムの購入場所
■ ファッションやおしゃれに対するお悩み
■ 属性

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株式会社オレンジページ「次のくらしデザイン部」
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