春からお弁当作りがスタートするという人も多いこの季節。すでにお弁当作りをしている人は、どんなことをめんどうに感じてる? おかずはどのように準備している? など、オレンジページメンバーズのみなさんに「お弁当作り」について聞いた調査結果をお伝えします。
※調査期間…2023年11月17日~11月26日/調査方法…WEB調査/調査エリア…全国/調査対象…オレンジページメンバーズ(国内在住の男女)/有効回答数…1096サンプル/調査機関…株式会社オレンジページ
お弁当を作っているのは約半数。意識することトップ3は「傷みにくさ」「時短」「見栄えのよさ」
今回の調査で、お弁当を作っていると回答した人は全体の48.7%。年代別でみると、中高生のお子さんを持つ人が多い40代が61.9%でもっとも高い結果に。誰のために作っているかを聞くと、お弁当を作っている人全体では「自分のため」49.0%、「配偶者(パートナー)のため」38.3%、「子どものため」36.6%の順でしたが、40代では「子どものため」が45.7%でトップでした。
お弁当作りで意識していることでは、「傷みにくいこと」57.0%、「短時間で作れる」55.7%、「彩りなど見栄えのよさ」47.5%がトップ3。子育て世代の40代では「短時間で作れる」が全体よりも10ポイント以上高くトップで、「ボリューム・食べごたえ」「すき間ができないこと」も全体より6ポイント近く高く、子どものために食べごたえや見た目に配慮していることがうかがえます。
めんどうに感じるのは「弁当箱を洗うこと」「早起き」「マンネリにならい工夫」。40代は「見栄え」にも苦心!?
お弁当作りでめんどうに感じることを聞いたところ、「弁当箱を洗うこと」38.5%、「朝早く起きて料理すること」36.2%、「マンネリにならない工夫をすること」34.7%がトップ3に。ただ、それ以降も「傷まない工夫をすること」34.0%、「調理後の洗いもの・片づけ」30.4%と30%台が続き、めんどうに感じることは多岐にわたっているよう。40代では「傷まない工夫をすること」「彩りや見栄えを気にすること」「弁当箱のすき間を埋めること」が全体よりも5ポイント以上高く、特に、子どものために作っている人からは、
- 食中毒にならないように保冷剤を入れたり、お弁当から汁がもれないよう汁けのあるものはメニューから外す。(40代・女性/フルタイム勤務)
- 冬でも学校の室内は暖房で暖かいので、むしろ夏より傷まないか心配。(40代・女性/専業主婦)
- 息子のお弁当箱は大きくてすき間が埋まらないし、娘のものは彩りも考えなきゃいけないので大変。(40代・女性/専業主婦)
といった声が寄せられました。
おかずの品数は「3品」がトップ。お弁当を作っている人の約半数は、おかずに市販品を活用
主食(ご飯・パン)以外に入れているおかずの数(総菜など自分で調理していないものも含む)は「3品」が36.4%でトップ。おかずをどのように準備するかでは、複数回答で「前日の夕食を多めに作る」が60.0%で最多でしたが、「当日の朝、お弁当用に作る」も52.9%と半数を超えました。
また、「冷凍食品やチルド食品を使う」43.7%、「そのまま詰められる市販品(ちくわ・煮豆など)を買い置きしている」24.4%、「スーパー・コンビニなどの総菜を買って来る」12.2%と、市販のものを活用している人も一定数いて、この3つの選択肢をまとめ上げて集計すると、お弁当を作っている人のうち、市販品を利用している人は52.9%と半数以上となりました。
自由回答では
- 冷凍食品は常に買い置き。肉・魚の主菜をはじめ、副菜、デザートまで入れると20種類はある。(40代・女性/フルタイム勤務)
- おかずのうち2品は冷凍食品など調理しないで詰めるだけのメニューにしている。(30代・女性/専業主婦)
- 冷凍のカップパスタはすき間を埋めるのに役立ちます。(50代・女性/パート・アルバイト)
- チルドのハンバーグやミートボールはソースがたっぷり入っているので、野菜をたしたりパスタにかけたりすると簡単にボリュームアップできる。(50代・女性/専業主婦)
といった声が寄せられ、「すき間対策」として活用していたり、ちょっとだけ手を加えてメインにしたりと、使い方もいろいろのようです。
調理のラクさがポイント。麺やご飯ものメインのお弁当を作る人60.8%
お弁当を作っている人のなかで、麺やご飯ものがメインのお弁当を作る人は60.8%。よく作るメニューでは「炒飯」「オムライス」「焼きそば」が上位となりました。作る理由としては「おかずをあれこれ作らなくてもいい」47.2%、「手早く調理できる」40.7%、「調理がラクだ」39.2%がトップ3で、調理の手軽さや、品数が少なくてすむことがポイントになっているようです。
一方で、麺やご飯ものメインのお弁当ならではのお悩みも。
- パスタや焼きうどん、焼きそばは、くっついて食べにくく、本当に悩んでます。(30代・女性/フルタイム勤務)
- 簡単に作れるけど、一品だけだと栄養バランスがよくない気がして気になる。(50代・女性/専業主婦)
- 子どもはつゆだくのどんぶりものが好きだが、お弁当だとつゆだくにできない。(40代・男性/フルタイム勤務)
どうしても野菜が少なく栄養バランスがとりにくかったり、冷めると食べにくくなったりするほか、どんぶりものはご飯が汁を吸って傷みやすくなることを心配する声も多く見受けられました。
今回の調査からは、食べごたえや栄養バランス、見た目、毎日飽きない工夫、さらに自分の手間の軽減など、さまざまなことに配慮しながらお弁当を作っている姿が浮かび上がりました。それだけにお悩みも多いのが、お弁当作り。まだまだ細かいところにも、お弁当作りの負担を軽減するニーズはありそうです。
「お弁当作りについて」その他の調査項目
■お弁当作りにかけている時間と、理想の時間
■お弁当作りに活躍している市販商品と、家族の反応
■「作り置き」について
■ふだんのお弁当でよく作るおかず(肉、魚介・卵、副菜)
■お弁当作りをラクにするために工夫していること
■お弁当を見てみたい、参考にしてみたい有名人
■属性
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