オレンジページを動かす、さまざまな部署の個性的なメンバーたち。それぞれのワークスタイルから、多岐にわたる業務やオレンジページのカルチャーが見えてきます。今回話を聞いたのはアカウントプランニング部 営業チームの髙山奈緒美。普段の仕事内容やプライベート、そして独自の「生活実装」について話します。


在宅ワークと習い事でメリハリのある働き方を

—現在の部署や業務の内容を教えてください。

髙山奈緒美(以下「髙山」):アカウントプランニング部は、雑誌の広告や体験型スタジオ「コトラボ」、デジタルメディアなど自社のリソースを使い、クライアントの悩みを解決する企画を提案する部署です。私はなかでも自治体や省庁をメインに担当しています。オレンジページが自治体と仕事をしていると言うと驚かれることも多いのですが、多くの自治体で観光やふるさと納税など、地域の魅力を食という切り口で発信していくことが求められており、私たちがこれまで培ってきた知見とマッチしていると考えています。

—自治体と生活者や旅行者を食というキーワードでつないでいく役割を担っているんですね。髙山さんの1日はどのようなスケジュールなのでしょうか。

髙山:朝はいつも7時くらいに起きます。今は在宅ワークがメインなので、始業前に犬の散歩をしてから9時ごろに仕事を始めています。

始業したら、まずはメールの処理や自治体の入札案件をチェック。前日までの入札案件がピックアップされるので、そこからオレンジページが参加できそうなものはないかを調べます。そのあとは日によってまちまちですが、自治体やパートナー企業との打ち合わせが入ることが多く、先方に足を運ぶこともあれば、オンラインの場合もありますね。こんなふうに、1日の業務の多くを占めているのは入札案件の情報収集や打ち合わせ。そのほかに、入札に参加する際のプレゼン資料をつくることも重要な仕事です。

—普段は何時くらいまで仕事をしているのでしょうか?

髙山:だいたい19時くらいでしょうか。もっと早く終わる日もあれば、プレゼン資料の作成など夜のほうが捗る作業をするために少し遅くまで仕事をすることもありますが、19時くらいに終えてご飯を食べて習い事に行くのが理想です。

—習い事はなにをされていますか?

髙山:週に1回、フラダンスに通っています。家から歩いて5分のところにスタジオがあるので、ギリギリまで仕事をしてから行くことも。フラダンスは見た目以上にハードですが、練習すればしっかり成果として現れ、上達を実感できるので長続きしやすい習い事だと思います。常に笑顔で踊るので、メンタル的にもすごくリフレッシュになるんですよ。

探究心を掘り下げて見えてくる仕事との接点

—仕事をしていて、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときでしょうか。

髙山:今の仕事はひとりで考えてなにかを生み出すというより、みんなで集まって意見を出し合いながら企画を立てていくことが多いんです。人と話すことが楽しいし、自分だけでは思いつかなかったアイデアや視点が生まれるので、本当に勉強になっています。そして最終的に、みんなでつくり上げた企画が形になると、やっぱりすごく達成感がありますね。

—自治体や省庁への提案は、企業への提案とは違う大変さがあるのでしょうか?

髙山:自治体業務については社内に知見がない状態からスタートしているので、その領域に詳しい方にお話を聞いたり、オレンジページとはまったく違う業種の方の話からヒントをいただいたりしています。自治体ごとに解決したい悩みが違うので、提案の内容は毎回一からプランニングして提案します。常に新しいチャレンジが求められますし、それが私たちにとって新しい領域の課題だったりすると、手探りで進んでいかなければいけないので、そこが大変でもあり楽しくもあります。

—オレンジページという会社の働き方やカルチャーで気に入っているところを教えてください。

髙山:働く場所や時間を業務内容やライフスタイルに合わせて選ぶことができ、私にとってはとても働きやすい環境です。社内のカルチャーと言いますか、特徴として、オレンジページの社員は探究心が深いなとよく思います。食分野だけでなく、演劇、アニメ、銭湯、映像関係など、とにかく「好き」を追い求める人が多く、知りたい情報があるときは社内の誰かに聞けば解決できるような心強さがあります。

また、社内で自分の「探究テーマ」を発表(※)する機会があるんです。1年かけて自分のやりたいことを探求して発表するのですが、普段の仕事とまったく違うジャンルを探求していたりと、一緒に働いている人の新たな一面が見えたりするので楽しみにしています。誰もが必ずしも自分の興味と仕事が紐づいているわけではないかもしれませんが、自分の好きなものに仕事のヒントが潜んでいたり、反対に仕事の延長線上に自分の好きなものがあったりすることもあるかもしれません。

(※)2022年度は未実施。

—髙山さんの探究テーマはなんだったのでしょうか?

髙山:「防災食」というテーマで発表したことがあります(※)。私は東日本大震災のときは西日本に住んでいて、阪神淡路大震災のときに東日本に住んでいたので、大きな災害を実際には経験したことがなく、防災食も準備していなかったんです。それがずっと気になっていて、災害時においしいものを食べられたら活力が湧くのではと考えました。 発表に向けて、ライフラインが断たれて3日間救助が来ないという状況を想定して、自宅で防災食だけで過ごすという実験をしました。やってみると本当にたくさんの気づきがありましたね。たとえば、水を入れるだけで食べられるアルファ米は、おいしいのですが、水を入れてから60分待たないといけないんです。空腹の状況で待つ60分は想像よりも長く感じました。ほかに、おかゆは冷めてもおいしいなど、みんなが防災食を選ぶ際の参考になりそうな気づきを紹介しました。

(※)そのときの発表内容はオレンジページnetで紹介しています。
   オレペの中の人が実践! やってみた、防災食のススメ

仕事で見つけた地域の魅力を生活に取り入れる

—「生活実装する会社」をタグラインに掲げるオレンジページには、人事ポリシーに「生活者であれ、創造者であれ」というものがあります。髙山さんはどのように「生活実装」を実践しているのでしょうか。

髙山:私はさまざまな自治体の魅力をPRする仕事が多いため、その地域の農産物や海産物など、特産品を知る機会もたくさんあります。ご縁のあった自治体のことはその後も気になるので、ふるさと納税品をチェックしてみたり、おいしいものをいただいたらその生産者さんのサイトを調べて自分でも購入してみたりと、実際に自分の生活の中に取り入れるようになりました。また、それらを家族や友人に紹介することもよくあり、その辺りは生活実装しているかなと感じます。

—いろんな地域の魅力に出会える仕事でもあり、仕事でご縁のあった地域の魅力を、まさに髙山さんが生活者として身近な人に広めているんですね。

髙山:仕事を通じて日本のさまざまな地域にたくさんの魅力があることをあらためて感じましたし、インフルエンサーではなく身近な人が本当にいいと思って勧めることは、気負わず試せるきっかけになっているのではと思います。それから、なにかを紹介するとそれをきっかけに別の情報をもらったり、新しいものを紹介してもらったりという嬉しいこともあり、日々の生活の中での情報交換というのも大切にしています。 仕事の面では案件に合う提案を考えるだけでなく、自分がもっと知りたいと思う地域に対してこちらから声をかけ、私たちができることをPRしていくということもやってみたいと思っています。