オレンジページを動かす、さまざまな部署の個性的なメンバーたち。それぞれのワークスタイルから、多岐にわたる業務やオレンジページのカルチャーが見えてきます。今回登場するのは、総務企画部に所属する村澤愛。人事労務関連業務に携わるうえでの心構えなど、“縁の下の力持ち”の仕事ぶりに迫ります。


勤怠管理から採用活動まで、幅広い業務に従事

—総務企画部で村澤さんが行っている業務について教えてください。

村澤愛(以下「村澤」):勤怠のチェックや給与計算、社会保険の手続き、入退社の方へのヒアリングなど労務関係がメインです。また、派遣社員の新規契約や更新手続き、毎月の請求処理といった庶務のほか、2024年からは若手人材の採用にも関わっています。

村澤さんは2023年に中途入社されていますね。前職ではどのようなお仕事をなさっていたのですか?

村澤:もともとはコンビニエンスストアで販売されるお弁当をつくる中食メーカーで働いていました。そのままホールディングスの本社勤務になり、新卒や中途社員の採用業務、給与計算等を担当。その会社には新卒から17年ほど在籍していたので、いつのまにかあれもこれもとお願いされるままになんでもしていました。そのおかげで、いろいろなスキルが身についたと感じます。

転職先にオレンジページを選んだのはなぜですか?

村澤:オレンジページは、規模が大きすぎないところに惹かれました。というのも、前職ではパートさんやアルバイトさんまで含めると1万人もいるような大きな会社で、お互いに顔の見えない関係のまま仕事をしていて。「次は働いている人たちの顔と名前が一致して、できれば人柄まで感じられるような環境で仕事がしたい」と思っていたんです。

余談ですが、実は私、Suicaのペンギンの大ファンなんです。オレンジページがグッズの開発に関わっているのは以前から知っていたので、入社したら発売前のグッズなどがひと足先に見られるのかも!?という下心もありました(笑)。

健康に働いてもらうために

—1日の仕事の流れを教えてください。

村澤:相談ごとや確認したいことがあったときに直接話したいというのがあって、出社を基本にしています。

9時30分をめどに出社して、1時間はメールチェック。月初めの1週間は勤怠のチェックを中心に業務を進め、並行して会議資料の作成や、若手採用の選考日の調整などをしています。お昼は外に出るよりも、買ってきてオフィスで食べることが多いですね。それから、日によってまちまちですが、社員から勤怠や労務関連の手続きについて相談があればそれに乗ったり、産休・育休中の社員の給付金の手続きや、入社・退職にともなう行政への届け出などを進め、遅くとも19時台には退社しています。

—社内の日本酒部に所属していると聞きました。

村澤:そうなんです。最近は業務に追われて参加できていないのですが、みなさんさすがおいしいお酒をよく知っていらして、勉強になります。

他部署の方と業務外のコミュニケーションをとれるようになったのも、部活に参加してよかった点のひとつです。ときどきメンバーの方からランチに誘ってもらったりして、そんなふうに声をかけてもらえる関係を築けたことがうれしいです。

仕事をしていて、楽しさややりがいを感じるのはどのような場面ですか?

村澤:社員の方からの問い合わせに対応しているときです。私に直接聞いてくださるということは、「村澤さんなら答えてくれる」と思ってのことでしょうから、そう認識されていることがまず自信になります。

入社当初は、まずは自分のことを覚えてもらおうと、照れや申し訳ない気持ちは封印して、とにかく細かく連絡したりしていたんです。相手にしてみたら「うるさい人がいるな」という感覚だったと思います(笑)。でもその甲斐あってか、みなさんから認識していただけるようになり、間違っていなかったなと思います。

勤怠をはじめとした労務管理は、会社を円滑に回す“縁の下の力持ち”的な役割ですよね。

村澤:労務に関わる業務は基本的にすべて法律で定まっていることなので、遵守しないと会社が行政から指導を受け、信用を落としてしまうことになりかねません。それは社員の幸福度にも影響すると思うので、労務に関してはうるさいくらいチェックを徹底します。

前職で内部監査を担当している方が、時には従業員に煙たがられながらも細かくチェックする理由を「働いている人に幸せになってほしいから」とおっしゃっていて、本当にその通りだなと思いました。最終的な着地点は、社員のみなさんに心身ともに健康的で充実した生活を送ってほしいから。無理をして身体を壊さないためにも、勤怠の記録をきちんと残すことは大事なことなんです。

素敵な視点ですね。

村澤:ただ、その気持ちが根底にあるから、みなさんに伝える内容がどうしても細かくなってしまうんですよね……。指摘されるほうにとっては「またか」と思うかもしれませんが、今後も変わらない姿勢でやっていけたらと思います。

反対に苦労していることなどはありますか?

村澤:採用を担当するにあたって、他部署の業務内容をまだ十分には理解できていないことでしょうか。面接の場に同席したり、新しい派遣スタッフの方が職場見学にいらした際に部署のメンバーと一緒に聞き取りをしたりして、少しずつ覚えていっているところです。どの部署にどんなスキルが必要で、どんな方が適任か、私なりにきちんと答えられるようになりたいですね。

フリースペースで社員から労務関係の相談を受けることも。「その人に寄り添って、よりよい解決策を見つけたい」と村澤。

オレンジページに入って、友人に「表情が変わったね」と言われた

入社して、「ここはオレンジページの独自のカルチャーだな」と感じたことはありますか?

村澤:みなさん穏やかで、思いやりがあることですね。確認したいことがあって話しかけたときにも、きちんと手を止めて聞いてくれますし、対応が難しいときは「◯時ごろなら大丈夫です」と時間を提案いただけることも。転職して「こんなに穏やかな職場があるんだ!」とおどろきました。

村澤さんの「生活実装力」、つまり「生活者であると実感する瞬間」について教えてください。

村澤:自分の生活基準を安易に「普通」と認識してしまわないためにも、ライフスタイルの異なる人と話をすることに努めています。独身か既婚か、世帯にいらっしゃる方がお子さんなのか親御さんなのかで視点が変わってきますよね。自分が「普通」だと思っていたことも意外とそうでなかったりしますから、さまざまな人の話を聞くことは大事なことだなと思っています。

以前、自分を基準にしてしまったことで苦い経験をしたことがあり、それ以来いろいろな立場・環境・視点で物事を考えるようになりました。

多様さを持ちながら「普通」の人たちに向けてものづくりをしているのがオレンジページでもありますよね。

村澤:はい。みんなが特別な人になりたいわけではないと思うんです。スペシャリストになるよりも、穏やかな生活を送りながら自分なりにライフステージを重ねていく「普通」に寄り添う雑誌やコンテンツを生み出していく会社であってほしいなと思います。

ズバリ、入社してよかったなと感じますか?

村澤:もちろんです! フレックスタイムで働きやすいですし、居心地もいい。最近、友人に会ったときに「なんだか表情がやわらかくなったね」と言われたんですよ。自分にもいい変化が生まれているのかなと思います。

入社して3カ月くらいのときに「もう3年くらいうちで働いているような感じだとね」と言ってもらえたこともありましたし、オレンジページ色に染まりつつあるのかな? もしそうだったらうれしいですね。